注目のキャンペーン

セクハラを訴えたシングルマザーに対しての損害賠償請求を取下げるようプラダに求める署名キャンペーンが一週間で6万筆を集める—ジュネーヴで国連女性差別撤廃委員との会談の後、記者会見も実施

オンライン署名プラットフォームのChange.org(チェンジ・ドット・オーグ)において、高級ファッションブランド「プラダ」の日本法人(プラダジャパン)に対し、セクハラ・パワハラによる不当解雇を東京地裁に訴えていたボヴリース里奈さんへの、プラダによる損害賠償請求訴訟を撤回するよう求める署名キャンペーンが、一週間で6万筆を超える署名を集めました。

プラダジャパンは、里奈さんによる一連の訴訟と報道によりブランドイメージを傷つけられたとして、シングルマザーである里奈さんに対し7200万円の損害賠償を求めています。これを報道で知ったバレラ亜矢子さんは、「同じ女性として何とか力になりたい」と感じ、支援活動の一環として本署名キャンペーンを立ち上げました。

※ Change.org上のオンライン署名ページ:http://chn.ge/11kSkID

この問題に、国連も関心を寄せています。彼女はジュネーブで2013年4月30日(現地時間)、女性差別撤廃委員(UNCEDAW)との会談を行った後、記 者会見を開きました。国連の人権侵害を調査する機関が、ファッション業界の人権問題に目を向けるのは、今回がはじめてです。

■ 署名キャンペーンを開始したバレラ亜矢子さんのコメント

「どんな職場でも起こりうる事だと思いますが、だからと言ってそれを受け入れなければいけないわけではないと思います。性別や容姿に関わらず、誰もが働きやすい環境を作る為の第一歩として立ち上がったボヴリース里奈さんの支援をお願いします。」

■キャンペーンの背景

2009 年4月、ボヴリース里奈さんはプラダジャパンに抜擢され、シニアリテールマネージャーとして入社しました。入社直後から、社員に対する容姿等に対する差別 による人事評価・左遷を目撃し、改善を訴えました。その直後から、上司から「プラダルックにしろ」「痩せろ」「君の醜さが恥ずかしい」などと言われるよう になり抗議したところ解雇されたとして、2010年、里奈さんは、2人の同僚のとともに、プラダの性差別とセクシャルハラスメントに関して訴訟を起こしま した。

2012年10月26日、東京地裁は、社長の体形や容姿に関する発言について「配慮に欠ける面がある」としたものの、「慰謝料を払うほどの精神的損害は認められない」として、里奈さんの主張を退けました。

2013年4月30日、里奈さんはジュネーブで女性差別撤廃委員(UNCEDAW)との会見後、記者会見を開きました。

■Change.org(チェンジ・ドット・オーグ)とは

Change.org(本社:米国 CEO:ベン・ラトレイ)は「変えたい」気持ちを形にする、 ソーシャルプラットフォームです。現在は、オンライン署名サービスを提供することでユーザーの「変えたい」 という気持ちを形にするお手伝いをしています。

2007年にサイトが開始され、2013年現在、196カ国に住む2,500万人以上のユーザーが Change.orgを使って思いをとどけ、社会を改善しています。

日本語版URL:http://www.change.org/ja

Written by
Change.org
April 30, 2013 1:01 am