チェンジメーカーストーリー

自分の感受性を疑わないでほしい 父子家庭の支援をやってきた村上さんが、いま思うこと

「チェンジメーカーストーリー」は、Change.orgのキャンペーンを立ち上げた人たちに話をうかがい、想いや戦略を紹介してもらう企画です。

今回は全国父子家庭支援ネットワーク代表の村上吉宣さんのインタビュー後編です(インタビュー前編記事はこちら)

■ 困っている実態に制度を合わせて

子どもたちと団欒する村上さん(右)

子どもたちが幼かった頃の村上さん(右)

 

ー 児童扶養手当を父子家庭にも支給させることに成功してから8年。今回の村上さんのキャンペーンについて聞かせてください。

現在やっているキャンペーンは、妻と死別した父子家庭のうち遺族年金をもらえない方々に関するものです。2014年春に、これまで母子家庭のみに支給されてた遺族年金が父子家庭にも適用されることが決まったのですが、それ以前に妻を亡くしている夫は制度からこぼれ落ちています。たとえば東日本大震災で妻を亡くした方たちも、こぼれ落ちた人たちの一部です。

僕は宮城県に住んでいるので、震災で妻を失い父子家庭となった方たちの相談も受けてきました。「妻ではなく自分が死ねばよかったんだ」なんて声を聴くこともあります。亡くなった時期ではなく当事者たちの実態、困っている現状にあわせて制度が作られるよう問題提起をしたかったのが、今回のキャンペーンの根底にあります。

ー Change.orgでキャンペーンを立ち上げての感触はいかがですか?

Change.orgは困っている当事者からのナマの声やコメントが集まりやすいサービスだなと感じています。ソーシャル署名には「どれだけ集めたか」という数よりも大事なことがあると思うんですよ。数を集めて押し切るだけなら、それはただの圧力団体かもしれない。でも、こういう課題があることを多くの人に知ってもらい、伝えたいことを訴えられる。それに共感が集まるということが大切だと思っています。

 

■ 自分の感受性を疑わないでほしい

ー 最後に、これを読んでいる皆様にひとことお願いします。

昔、尾崎豊や忌野清志郎のロックバンドが流行りましたよね。今の40代〜50代の人たちは熱狂的なファンだった方も多いと思います。大人が敷いたレールなんてクソ食らえって音楽で、それを聴いていたときの感性はみんな間違ってなかったのに、かつてファンだった大人たちは人生のどこかで諦めたんですよね。

 「これっておかしいんじゃないか」「自分は本当はこうしたい」と思ったことは、結局は次の世代の子ども達が生きやすい社会にしていくために必要なことだと思うんです。だから自分の感受性を疑わないでほしいってことを言いたいです。でも、校舎の窓ガラスを割ってケンカしても良いことはないから、代わりに提案できたらいいですね。

 聞けばいいんですよ。専門家ってインターネット上にもたくさんいるでしょう。大人って分からないことを聞かない人が多いんですけど、聞くことを繰り返していけば、だれもが「そうだよね」って言ってくれる言葉を作れると思うんです。今は、提案したことを聞いてくれる大人がいる時代だと思いますよ。

ー ありがとうございました!

 


いかがだったでしょうか?

インタビューでは、私たち一人ひとりが困っていること、悩んでいること、分からないことについて「他の人たちに投げかけてみてもいいんだよ」というメッセージがこめられているように感じました。以前よりも、お互いの連絡がとりやすくなった時代だからこそChange.orgなどのサービスを使って、暖かいつながりが増えていくことを期待しています。

そして、村上さんが今取り組んでいるキャンペーン、こちらの成功も願っています!

2014年4月以前に妻を亡くし遺族年金の対象とならない父子家庭の父と子を救いたい!特例法にて救済を求めます!

Written by
Change.org
5月 23, 2018 11:17 am