チェンジメーカーストーリー

【成功事例】現役慶応大学生が、休学費を安くした

こんにちは、Change.orgの武村です!

Change.orgを使い、実際に社会を動かしている人々を紹介する「チェンジメーカーストーリー」。

今回は、2013年の秋に大学1年生でキャンペーンを始め、見事この春、大学生の間にキャンペーン成功にこぎつけた事例を紹介します。

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休学費の減額を働きかけた、慶応大学3年の佐藤さんです。

大学1年生の時から留学やインターンなど、学外の活動にも興味をもっていた佐藤さんは、留学やインターンなど様々な学外の活動にチャレンジしようとすると、休学せざるおえないことに気がつきます。

しかし調べてみると、休学中も30万円強を学校に納めないといけない決まりとなっていました。

経済力の差で、留学やインターンのチャンスに差がでるのはおかしい!そう感じた佐藤さんは、休学費減額の働きかけを大学側に始めることに決めました。

今回は、その働きかけを始めたきっかけや、成功を勝ち取るまでの流れを聞きました。

上智が学費下がったんだたらやれそうじゃない?となってその場で始めることにしました。

−−佐藤さんは最初、どうして慶応大学の休学費を減額しようと思ったんですか?

2013年の秋、大学近くのガストで友達とご飯食べてたんです。休学っていう選択肢ってありだよねって、1年生ながら話していたら、休学費高いらしいよっていうことになって、すぐググって(Googleで検索して)調べました。

そうしたらChange.orgで上智大学の学費が下がったという話を知り、(慶応大学でも)やれそうじゃない?となって、その場で始めることにしました。

あと、すぐに上智のキャンペーンを始めた堀さんにFacebookでコンタクトをとって、2-3日後に会うアポをとりました。

上智大学の休学費減額を成功させた堀さん(右)

上智大学の休学費減額を成功させた堀さん(右)

−−動きが早いね!「やる!」となってまずどんなことから始めたんですか?

まずは休学費用の全貌を調べました。そこで、2008-09年に一度働きかけた方々がいて、そこで一旦、休学費が学費全額から30万円まで下がったことがわかりました。そこの経緯を調べると、学生数人に教授がついて、働きかけをしていたみたいで。

この活動を参考に、まずは味方につける教授と、武器となる資料を作ろうということになりました。

それと同時に休学費の内訳を調べようとして、学生課の窓口に問い合わせてみたんですけど、対応がとても冷たかったのを覚えてます。

答えとしては、私の通っていた学部は在籍費が6万、施設費が27万かかるということみたいで。休学中は施設は使わないから払わなくていいですか?ときいても、ダメです、の一点張り。

在籍費について細かく調べると、大学にかかる固定資産税などをカバーするためのものらしくて、学生も負担しなくちゃいけないかなって、まだわかるんです。でも、どうして使わない施設に27万円も払わないといけないのか?というもやもやが残りました。施設費は休学費の大多数を占めるのに、その内容の不透明さに苛立ってしまって…。

調べると、理工学部や医学部は施設費がもっと高いみたいで。学部によって休学費は変わってくるみたいなんですね。一方文学部は19万。学部によってばらつきがあるのももやもやしました。

三田(慶応大学の中心的キャンパス)に電話しても、「決められてるものなんで」の一点張りで、お役所的な対応でした。

−−上智大学の休学費キャンペーンを始めた堀さんには、会ってどんなアドバイスもらいましたか?

Change.orgのキャンペーンもやるといいよと言われて、すぐにキャンペーンページ作りました。

それで作ってすぐにTwitterに拡散したら、急に炎上して。賛否両論あったけど、賛同ものびました。

佐藤さんたちが始めたChange.orgのキャンペーン

佐藤さんたちが始めたChange.orgのキャンペーン

−−Change.orgのキャンペーンを始めた直後は、他にどんなアクションを取りましたか?

賛同してくれた人をもとに募集をかけて、大学に働きかける活動のメンバーを集めました。

そのメンバーで、嘆願書を出す時にどんな材料があれば大学が検討してくれるか考えて、休学についてのアンケート調査と、休学の効果を質的に把握するための休学経験者への聞き取りインタビューをすることにしました。

アンケートの方は量的な調査で、学生1000人から回答をもらい、休学したい人や、休学のボトルネックに金額はどう関係しているかを聞いたりしました。

とても一人でできる規模の活動ではなかく、当時のメンバー全員がいないとできなかったです。
副代表の古川拓くん、戦略担当の小原章紀くん、リサーチ担当の押尾聖人くん、餅原圭吾くん、インタビュー担当の伊賀あゆみさん、WEBデザイン担当の板部良平くん、長谷川真夏さん、大口莉織さん、千葉佳織さん、松井みちやすくん、谷口祐人くん。
インタビューに協力してくださった伊谷陽祐さん、大川晴さん、三股地平さん
…など、たくさんの仲間や協力者のみなさんに支えられました。とても感謝してます。

アンケート調査結果をFacebookページなどでも公開した。

アンケート調査結果をFacebookページなどでも公開した。

 

学校の組織の上の構造はどうなっているのか全くわからなかったので、授業をとっている先生などに片っ端から話を聞きに行きました

−−なるほど〜、調査は大事だね。他にはどんな動きをしてたんですか?

アンケートはそれぞれ担当者をつけて進めてもらって、私は署名を届けるための窓口となってくれる教授を探すことにしました。

学校の組織の上の構造はどうなっているのか全くわからなかったので、授業をとっている先生などに片っ端から話を聞きに行って。

わかったことは、理事会に話を通すためには、教授会に話を通さないといけないということ。その教授会に出すには、キャンパスにある各学部の学部長に承認をとる必要があるんです。私の通ってるキャンパスの場合、当時、学部長は総合政策学部が川添先生、環境情報学部が村井先生という面々で。そして、その前の総合政策学部の学部長が國領先生という方で、当時はもう理事になっていて。

そこで國領先生に会ってみたら、キャンペーンにはすごく肯定的でした。理事という立場上オフィシャルに意見は出せないけれど、いろいろとサポートしてくださいました。國領先生は理事として国際担当だったので、留学しやすい環境をつくったりするためにも、キャンペーンは良いと思ってくれていたようです。

とにかく、働きかける相手の組織形態を把握することはすごく大事だと実感しました。

−−なるほど。足で稼ぐ、って大事なんだなぁ。

賛同してくれている先輩学生の方々にも片っ端から会っていって、アドバイスをたくさんもらいました。

成功したのはこのキャンペーンがあったから、とは思ってはいないですが、この流れの一部になれてよかった!って思います

−−そうやってキャンペーンを開始してから、今回の成功まで結構時間がかかったけれど、その間はどんな活動をしていたんですか?

提出した資料を修正してと言われて直したり、細かく対応をしてました。

國領先生が忙しくて半年に1回くらいしか会えないので、その都度署名の伸びを報告したり、コメントを紹介して読んでもらったり。

その間、大学側でも少しずつ変化があることは國領先生から聞いてました。理事にも話が伝わっているよ、とか、Change.orgのページや、別に作っていた休学費減額のサイトも見ているよとか。それが、キャンペーンを始めた1年後ぐらいの2014年の夏〜秋にかけてでしょうか。

2015年夏〜秋頃には、学費全体の見直しがなされ始めている、という話も聞きました。でも動きはそこで一度止まってしまって。

その後すぐ、大学院生の学費が下がったので、見直しは進んでるんだなという手応えはありました。ただ、休学費用まではまだまだ時間かかるかな、と感じていたのですが、2016年冬に、休学費用が下がるといううわさが流れ始めたんです。そこで大学の窓口に普通の学生を装って電話してみたら、下がるという回答があったんです!

2015年秋〜2016年秋に休学していたので、復学したあとで下がるの!?とは思ったんですが(笑)、本当によかったです!

−−学生らしく、当たって砕けろで最初にたくさん動いたのがよかったよね!
−−最終的に成功した理由はどんなところにあると思う?

留学を増やしたいという大学側の思惑が裏にあったのかもしれないし、時代の流れもあったのかもしれない。だから成功したのはこのキャンペーンがあったから、とは思ってはいないですが、この流れの一部になれてよかった!って思います。

−−学生の声を出すことで学校側へのプレッシャーになっていたと思うよ。

上智の成功例とかも学校側に見せてプレッシャーかけてはいました(笑)。

−−この経験をこれからどんなことに生かしたい?

この活動をバトンにして、同じような活動をする人に伝えていきたいです。ほかの大学の学生で休学費を下げたいと思っている人がいれば、話に行くし応援したいです。教育の世界に、なにか1つ影響が与えられたらいいな、と思ってます。

−−最後に、他にキャンペーンをやってる人、始めようと思っている人にアドバイスをお願いします。

たいそうなアドバイスはできないですが、やっぱり、仲間の大切さですかね。一人では何もできないってことを実感しました。あとは…とにかく声をあげてみたらいいと思います。勢いでもいいので。炎上するけど(笑)、それが広がるきっかけにもなるので。

最初に出てきた意見に対して、叩きたい人は必ず出てくるので。でも、そういう人にやる気の火をつけてもらったところもあったので、今ではそういうリプライも愛おしく感じます。

そういう辛いリプライに耐えるためにも、仲間は大事ですね!


若い力の行動力に、ただただ関心するインタビューでした。

私たちも、「当たり前」だと感じていることに疑問を持たずに過ごしているけれど、実は行動すればすぐに変えられることは、周りにあるかもしれないですね。

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Written by
Change.org
3月 28, 2017 3:01 pm