キャンペーンガイド

Change.orgキャンペーンガイド|賛同数は大事。でも、数がすべてではない

「署名活動を成功させるためには、どれくらい賛同数を集めたらいいですか?」という質問をよく聞かれます。100人?1,000人?1万人……?何人分の署名簿を提出したら、変化を起こせるのだろう?賛同者の数は、多くの発信者さんが気にされるポイントです。もちろん賛同数は少ないよりも多いほうが見栄えもよく、その数はある程度は重要です。しかし、署名活動の影響力は賛同数に比例して大きくなるわけではなく、やり方や内容によっては、1,000未満の賛同で自治体や企業を動かした事例はたくさんあります。

また、最終的な賛同者数だけではなく、署名ページの公開から24時間以内にどこまで賛同数を増やせるか、というスタートダッシュの初速も大事なポイントです。年間1,000件以上のオンライン署名が立ち上がっている中で、サイト上の表示や検索結果など、さまざまな場面で優位になります。

また、初速の勢いがいいことによって、メディアから「立ち上げから1日でxxx筆の署名が集まった」などの情報と併せて取り上げられることもあります。世の中の関心が高いトピックであること、署名活動が大きく広がっていく可能性が高いことが強調されるので、今後の取材にも繋がりやすくなります。

スタートダッシュの最低目標は、24時間以内に10以上の賛同を集めること。友人・知人にLINEしたり、SNSでシェアをしたりして、身近な人に賛同の輪に加わってもらいましょう。ここではさらに、「賛同数を増やす」だけではない、オンライン署名をパワーアップさせる方法をご紹介します。


オンライン署名をパワーアップさせる方法

  1.  一緒に活動する仲間を増やそう
  2.  メディアを味方に!社会問題を追及する記者の力を借りよう
  3.  「賛同してください」以外の頼みごとをしてみよう
  4.  署名提出は「対話の場」相手が共感・納得できる情報を準備しよう

1. 一緒に活動する仲間を増やそう

オンライン署名を立ち上げること自体は一人でもできますが、仲間がいることで活動の幅が広がります。同じ目標に向かって一緒に活動できる人を探してみましょう。直接の友人・知人だけでなく、過去にはオンラインで仲良くなった人と一緒に署名を提出しに行ったという事例も。地理や所属などの垣根を超えて、色々な人と繋がれるのもオンライン署名の醍醐味です。

署名活動を進めていく上では、さまざまな得意分野を持つ人たちが仲間に加わると心強いです。

  • その分野のデータや法律、制度に詳しい専門家行政文書や法律など、独特の言い回しで書かれている文書を解読できれば、より具体的な作戦がたてられます。文献の著者や大学教授などの研究者、テレビや新聞で発言している専門家にコンタクトをとってみるのもおすすめです。
  • の問題の当事者たち「だれがどんなことに困っているのか」を真実として最も語れるのは当事者です。そして何より、当事者の声や思いは、政治や行政、企業を動かす力を持っています。お知らせ投稿でこれまでに賛同してくれたに仲間になってくれるよう呼びかけるのもよいでしょう。
  • メディアの取材に応じられる人:専門家や当事者のなかでも特に、メディア取材に応じて自分の経験を話せる仲間や、専門的立場から問題の進展を後押しするコメントを出せる仲間がいると、報道を通してより多くの人たちの理解や共感を得ることができます。
  • 拡散力を持っている人SNSの使い方が上手な人や動画やイラストを作れる人が仲間に加わると、SNSを通して広く効率的に拡散することができ、より多くの人に署名活動について知ってもらうことができます。

2. メディアを味方に!社会問題を追及する記者の力を借りよう

始めたばかりで賛同者数が少ないタイミングでも、「時事的なトピックに関わる署名」や「地域の大事な社会課題に関する署名」、「多くの人から共感を得られるテーマの署名」は、工夫次第で取材してもらえる可能性があります。

記者の人たちの多くは、報道を通して社会を良くしたいと思っているので、関心のある領域に重なれば、これから署名活動を伸ばしていく追い風を作ってくれます。これまでにも、署名の数が100筆程度でも、複数のメディアから取材されて、大きなインパクトをもたらすまでに成長したオンライン署名がたくさんありました。 「メディアに連絡をとる方法 」を参考にして、記者さんへ連絡をとる方法を考えてみましょう。

特に個人で署名活動を行う場合は、ひとりで署名の宛先である大臣や市長、企業のリーダーに意見を聞きにいくことは容易ではありません。しかし、メディアが取材してくれることによって、決定権のある人たちの反応を引き出せることがあります。

3. 「賛同してください」以外の頼みごとをしてみよう

署名ページのお知らせ機能を使いたおす!」を参考に、賛同者のみなさんに、さらなるアクションの頼みごとをしてみましょう。署名活動を一緒に盛り上げる仲間を募集する、アンケートでみんなの意見や体験談を募る、Xでデモを企画して(通称:ツイデモ)一斉に同じハッシュタグを投稿してSNSのトレンドワード入りを目指してみる……など、いろいろなやり方が考えられます。賛同してくれた人はあなたを「応援したい」と思ってくれている、いわば応援団!中には喜んで協力してくれる人もきっといるので、みんなで一緒に盛り上げられるような企画をして、呼びかけてみるのもお勧めです。

4. 署名提出は「対話の場」相手が共感・納得できる情報を準備しよう

署名活動の最も大切な役割のひとつは、署名の提出を通して、決定権のある人との「対話」の場を作ることです。相手の考えを理解し、相手に納得してもらうにはどうしたらいいか、相手が実行しやすくするためには何が必要なのか、など、相手の立場に思いを馳せながら事前に作戦を練りましょう。

たとえば、高校生のグループが「学校での性教育を充実させてほしい」と市長に署名提出すると仮定します。その場合、市長は保護者の意見が気になるかもしれないし、実行に移すことを想定した場合、学校の先生の意見も聞きたいと思っているかもしれません。また、性教育にすでに取り組んでいる先進的な自治体の事例を知ることによって「なるほど。そんなやり方もあるのか」と新しい視点を持ってくれるかもしれません。相手が反対する理由や関心を持ってくれそうなことを事前に調べて準備しておくと、より有意義な対話の時間になり、署名活動の成功率はぐんとアップします。

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オンライン署名を通じて集まっているのは単なる「数」ではなく、様々な個性や強みを持った人たちです。そして、彼らはあなたの署名に共感してくれた応援団です!「数」だけに捉われず、署名活動の成功に向けて、みんなで一緒に盛り上がれるような作戦をぜひ企画してみてください。

Written by
Change.org
January 1, 2017 10:15 am