キャンペーンのヒント

キャンペーン発起人に聞く、キャンペーン成功の秘訣!-全柔連の巻(後編)

前編はこちら:インタビュー前編

―実際にキャンペーンを立てる際に意識した点や注意した点にはどんなことがあげられますか?
フェミニスト的な色が強くなり過ぎないようにすることと、女性の権利をうたって男性が拒否反応を起こさないようにすることに気をつけました。

それから、何人からの方から直接指摘された「女性理事を増やすことで暴力がなくなるのか」、ということについても考えました。もちろん暴力はない方がいいのは当たり前ですが、暴力の撲滅がキャンペーンのゴールではなくて、風通しいい組織にすることによって多様性を持つ組織になってほしいことがこのキャンペーンの主旨だということを強調しました。

-―キャンペーンへの賛同者集めで工夫したことはなんですか。
オフラインでの署名運動はしなかった変わりに、周りの友人や前にボランティアをしていたNGO関係の仲間に個人的に連絡をしました。それから大学時代の教授にもメールをして学部の現役学生にメールを送ってもらいました。英語のキャンペーンページも作ったので、海外に住む友人にも賛同を呼びかけることが出来ました。
―その際に、Facebook、twitterなどのオンライン活用はどのようにされていましたか。
キャンペーンを開始してから1週間は暇さえあればFacebookでオンラインの友達を捕まえて、「キャンペーン始めたからよろしく!」とメッセージを送り、チャットをしながら補足説明をしていました。キャンペーンに賛同すると、それが賛同者のFacebookページと連動しているのはすごく効果的だと思いました。

Twitterは、それまであまり活用していなかったのですが、キャンペーンを始めてからよく使うようになりました。「全柔連」や「柔道」というキーワードで頻繁に検索をして、この問題についてツイートしている人には誰それ構わずキャンペーンの存在をアピールしていました。

-―そうですね。Facebookで問題をシェアして、それを見た人が賛同するといったこの連動はたしかにとても効果的ですよね。では以前はあまりTwitterを使っていなかったといっていましたが、今回賛同者をTwitterを使ってキャンペーンを呼び掛けたときに、何か印象に残った点はありますか。

元オリンピック銀メダリストの溝口紀子さんが自分のアカウントでキャンペーンのことをツイートしてくれました。また全柔連関係者とTwitterで連絡を取り合い、理事会だけでなく、女性委員会を作ってはどうかなど具体的で現実的な意見を聞くことが出来ました。ただ、やはり女性理事が入ると暴力がなくなるのか、ということをつっこまれたので関係を崩さないようTwitter上でやりとりをしていました。一度もあったこともない赤の他人とつながれるTwitterってすごいなと改めて思いました。

-―上記のオンラインの活動以外に、オフラインの活動は何かされていましたか。
唯一オフラインの活動でしたことは全柔連設置した第三者委員会の笠間委員長に直接会って、署名とコメントを手渡したことです。全柔連への報告書・提言に女性登用について明記して欲しかったので、計3回の委員会が終わる前に、笠間先生の事務所に電話かけてアポイントを取りました。ほんの10-15分の立ち話でしたが、Twitterで知り合った関係者の人からの提案である女性理事でなくても女性委員会の設置は組織改革に第一歩になると思う、という話も熱心に聞いてもらえました。

-―集まった署名の届け先を何故第三者委員会の笹間会長にしたのですか。
正直全柔連の理事に直接届けることは少し躊躇していたので、全柔連の決断に多少なりとも影響を与えられる第三者委員会の笠間委員長に提出しました。直接笹間委員長にお会いできたのはとても印象に残っています。

-―最後に、今回署名してくれたり、コメントをくれたりした人たちに、どんなことが言いたいですか。
とにかく感謝の一言です。私一人では到底成し遂げられなかったことです。オンライン上でも人が集まると「勢い」になる、そしてそれが本当に物事を変えることに繋がるんだ、ということを賛同者のみなさんと一緒に実現できたと思っています。Change.org上で個別にメッセージや意見をくれた人もいます。これを機に、もっともっと一緒に立ち上がって動いていきたいですね。

Written by
Change.org
7月 17, 2013 11:05 am