キャンペーンのヒント
生活保護法の廃案キャンペーン発起人大西さんに聞く、キャンペーンのいろは!(後編)
前編はこちら:インタビュー前編
—その際に、Facebook、twitterなどのソーシャルメディアでの活用はしていましたか。
SNSを使わないと拡散は難しいです。僕自身はSNSを普段あまり活用できていないのですが、活用している仲間に拡散を呼びかけ、結果的に多くの賛同が短時間で集まりました。また、SNSを活用したことで、僕自身直接関わりがなかった領域の方たち、全く縁のない方たちから賛同をいただいて、メッセージをもらいました。SNSで新しくつながることができた方が多く、その力を実感しました。
—-上記のオンラインの活動以外に、オフラインの活動は何かされていましたか。
オンラインで集めた賛同をもって、参院の厚生労働委員会のメンバーに渡しに行きました。各議員の事務所に電話をして、アポイントメントを取り、参院の議員会館を回りました。
実際に直接会えたのはお二人だけでしたが、そのお二人はきちんと対応してくれ、また委員会で両法案に反対の質問をしてくれていました。直接お渡しできなかった方に関しても、秘書の方を通じてお渡ししました。こういったアプローチも大切だと思いました。
—署名を届ける際に、どんなことを強調して伝えましたか。
インターネットを通じて、短期間にこれだけの声が集まったことを強調しました。また、いただいたコメントをピックアップしてそれも届けました。
しかし、一番強調したのは、僕自身の、このキャンペーンをやりたいと思った気持ちや、なんとか両法案を廃案にしたいという想いです。想いが結実したとは思いませんが(笑)
—Change.orgを通して出会った賛同者はいらっしゃいますか。
もちろんです。実は、賛同をいただいた方は、ほとんどの方が今まで出会っていなかった、知らなかった方でした。僕に友達が少ないということもあるかもしれませんが。
なので、この出会いは本当に大切なものです。
—キャンペーンをすすめていくなかで、一番印象に残った出来事はなんですか。
やはり、キャンペーンを始めて、賛同がぐんぐん伸びていくのを見て、うれしい反面、緊張したり、ちょっと怖くなったりと、正直2000人以上の方から賛同をいただけると思っていなかったので、そのワクワクとドキドキが一番です。これだけ賛同が集まったら、いい加減なことはできないなと自分に言い聞かせました。
—最後に、今回署名してくれたり、コメントをくれたりした人たちに、どんなことが言いたいですか。
まずは、両法案が廃案になったことを喜びたいです。また、どこの馬の骨かわからない個人の呼びかけに対して賛同をいただいて、本当に感謝です。今回、このキャンペーンを始めたことで多くの方とつながることができました。そのエネルギーや可能性を次につなげていきたいと考えています。
厚生労働大臣は、両法案について、参院選後の秋に、再度国会に提出すると明言しています。なので、秋にはまた再度この両法案について、国会での議論が始まります。また、何らかの形できちんとNOを言っていきたいですし、また可能であればChange.orgのお力をお借りして、アクションを起こしていけたらと思っています。これからも、よろしくお願いします!